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「返したんだよね?」

そう言って会っていきなり胸倉を掴まれた。

あぁ……なんでこんな状況になってんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい…桜……ちょ、くるし…っ!!」

ぐぐっと胸倉を掴まれた状態で足が宙に浮く。

嘘だろ?

俺こいつより背高いし、体重だってあるはずなんだけど…


「ちょ、マジで離せってっ…く・くるしっ……」

そう言って体をバタつかせると、桜は小さく舌打ちをして俺のシャツから手を離した。


…ってか何でこんなに機嫌悪ぃんだ…?


そんなことを考えてると桜は冷たい声で

「ねぇ…流風さん。今日何日かわかる?」

と言いだした。


「は・はぁ??」


何の脈絡のない質問に思わずそう返してしまう。


「知らなかった?3月の25日だよ。」

「え…いや、それくらい知ってるけど…」

「……もう一週間以上過ぎてんだよ?」


もうなんのことだかわかんねぇ……


とりあえず何かしらこいつらが怒ってるってことは理解できた。

桜の後ろで菫もすっげぇ俺のこと睨んでるし…


「な・なにが…っ?」

考えても答えが出る気がしなかったので素直にそう尋ねる。

すると桜はにこっと笑って答えた


「ホワイトデーからですよ」

ただ額には青筋が浮かんでいたけれど。

 

「は?ほ・ほわいとでぇ??」

「なに?まさか知らないとは言わないですよね?夢さんにはちゃんとお返ししてるもんね?」

「や、一応前に准平に聞いて知ってるけど………ってか何で夢にあげたこと知ってんだよ!?」

「今はそんなこと聞いてません。」

「す・菫……さっきから微妙に靴の先で踵蹴るのやめろ!地味に痛ぇ!!」

「あぁ…すいません。母さんからチョコ貰っておいてお返しもしないなんて人神経が通ってないのかと思いまして。」

「……暗に無神経だと言いたいのか?」

「暗にじゃなくてはっきりと行ったつもりなんですけど?」

 

菫は桜と同じようににこっと笑う。

あぁ…やっぱこいつら双子だな……怒ったときの笑いかたまでそっくりだ…

 

 


つまり…こいつらの話をまとめると…先月のバレンタインに俺が緋粋さんからチョコを貰っておきながら、何故お返しをしねぇんだ!!

ということらしい……

 

 

 

 

 

 

 

 

こいつらマジでマザコンだな…。

 

 

「流風さん?今何か考えてた?」

「え…いや、別に。」

 

というか…緋粋さんに確かに貰ったけど…なんというか、あれは同情でくれたみたいなもんだし…

あぁいうのにお返しっているのか??


ってか俺このバレンタインデーとホワイトデーっていう行事を知ったのが最近だからいまいちよくわかんねーんだけど……

ホワイトデーは貰ったやつ全員に返さないといけないのか…?  だったら他にも返してねーやついっぱいいる……

ってかこれって好きなやつにチョコとかやる行事なんだろ?

じゃあ別に好きじゃないやつには男だってお返ししなくてもいいんじゃねーのか…???


ってかこれで俺がお返しして茉珱さんとかに睨まれたら嫌だし…

 


というのが俺の考えでお返しをしなかった。


それを双子に伝えると

 

「「………」」

 

何故か蔑んだような目で見られた……。

 

 

 

 

×××

「ってぇ……んで、いきなり俺がボコられなきゃいけないんだよ…」

「流風さんが母さんを蔑ろにするからでしょ!!」

「待て…何かその言い方は誤解を与えるからやめろ!!」


あの後、とりあえず一発ずつは殴らせてください。という理不尽な要求……要求っていうか、そう言った瞬間に殴られた……


「で?何?緋粋さんも怒ってんの?」

それならちゃんと謝りに行ったほうがいいのかもしれない…

あの人が怒るといろいろややこしそうだ……主にその周囲が。現にこいつらが来てるわけだし…


「え?いいえ、母さんは怒ってませんよ?」

「は?」

「ってか母さんが流風さん如きにお返し貰えなかったからって怒るような小さい人間なわけないじゃん。」

「……………は??」


え?

じゃあ何で俺こんな目にあってんだ??

 

「「単に俺らが気に入らなかっただけ」」

 

驚くほど綺麗にハモって双子はそう言った。

 

「母さんがせっかく流風さんのためにお菓子作ったってのにさー、お返ししないとか母さんが許しても俺らが許せないよね、菫ちゃん!」

「そうだな。」


「「ってことで」」


ガシっと両腕を双子に掴まれ持ち上げられる。


「今からお返し買いに行きましょうか!」

「ホワイトデーの時に3倍返しなんだから今は10倍返しくらいにしないと割にあわないよねー」

「は?…はぁ??」


こうして俺はお返しという名のカツアゲにあった……

 


教訓:浅葱家に物を貰うときは(特に緋粋さん)お返しに気をつけよう。

 

 

 

 

 


◆◆◆
ホワイトデーから一週間以上経ってしまいましたが、ホワイトデーSSSです!!
安心の龍くん不憫率ですね(笑)

トオルさんのとこの緋粋ちゃんから夢から貰えなかった時用にチョコを貰ってたのでそのお返し話です。
龍は変なとこで世間知らずなのでホワイトデーをちゃんと理解してなくて、ホワイトデーも好きな子にしか返さなくていいと思ってたんですよ。
ので、夢にはちゃんとお返ししました。
夢からは貰ったんだと思うよ。顔面に投げられて(笑)
ちなみに夢は双子と茉珱さんにもあげてると思います。

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桜「第一回があれば第二回もある!!てなわけで怖い話をしましょう!!」

龍「……は?」

桜「夏って言えば当然怖い話だよね!!ってことで怪談大会をやりにきました!!」

菫「前と全く同じ始まり方だな。」

龍「…そんなこと覚えてるやついるのか…?」

桜「そんな人は2007年8月31日の倉庫を見てね☆」

龍「さりげなく宣伝すんなよ」

夢「……」顔面蒼白

桜「おーい?夢さーーん??だいじょぶ??」

夢「あ・あの……わたっわたしは…欠席…でっ!!」

桜「えー?ダメダメ~。夢さんがいないと面しr………いや、花がないよ。」

 

 

龍「今…面白くないって言おうとしたな」

菫「まぁ…俺ら三人でやってもねぇ…」


陸「おい……なんだお前ら、いきなり来て…姉貴を困らせんなよ!」

桜「んー??……誰、お前??」

陸「人のこと聞く前に自分のこと言うのが礼儀だろ。お前こそ誰だよ」

桜「……なんで俺から言わなくちゃいけないのさ」

陸「これはこっちのセリフだ。」

 

 

桜「……」ばちばち

陸「……」ばちばちばち

 


夢「こら!陸!!なんて口のきき方してんの!自己紹介くらいちゃんとしなさい!」

陸「…俺からする理由はない。」

夢「りーくー!!」

 

菫「夢さん…彼は?」

夢「あ…ご・ごめんね!!この子は陸っていって、私の弟なの……ちょっとわがままなとこあるんだけど…仲良くしてあげて?」

陸「別に…してもらわなくてもいい。」

夢「陸!!」

 

桜「夢さんの…弟。」

夢「そうなの。桜くん、何か気を悪くしたならごめんね?」

桜「いえいえ。なかなか性格のいい弟さんがいるんだね。」

陸「…どういう意味だよ」

桜「別に…そのままの意味だよ」

 


龍「なんだ…この空気。」

菫「まぁ…桜の人見知りはいつものことですけど。夢さんの弟も結構な人見知りなんですね」

夢「あはは……あの子…小さいとき体が弱くて…ちょっと過保護に育てちゃったから…」

 

 

 

 

×××

桜「えー…では、気を取り直して、ぱふぱふー!第二回怪談大会~!!」

菫「わー」ぱちぱち

龍「ーー」ぱちぱち(前回の例からいって何を行っても無駄だと思ってる)

夢「・・・・・・・っ・・・・・やっぱり…やるの?」

桜「当然。そのためにここまで来たんですよ?」

夢「うぅぅ……」

陸「相変わらず…苦手なんだ。」

夢「……半分以上あんたのせいでしょぉ!!」

桜「あれ?陸も参加すんの?」

陸「当たり前だろ。こんな男ばっかのとこに姉貴だけ残して帰れるか」

菫「俺たち信用ないんだね。」

陸「今日会ったヤツを信用してるほうがおかしいだろ。」

桜「でも流風さんは一応夢さんの彼氏なんだし…信用してもいいんじゃない?」

龍「一応ってなんだよ!!ちゃんとした彼氏だよ!!」

陸「……こいつが姉貴の彼氏だなんて認めてない。」

龍「な!?お前!!まだ言ってんのかよ!」

陸「たりめーだ!お前なんて絶対認めない!!」

龍「て・てめぇ……」

 

 

 

夢「…………もうヤダ。怖いのヤダ……帰りたい……」(聞いてない)

 

 

 

 

 

×××

 

菫「えー放っておいたらいつまでも進まないので行きます。ルール―は前回の通り時計回りに1人ずつ怖い話をしていくだけです。」

桜「ちなみにー、順番は俺、菫ちゃん、流風さん、陸だよー」

夢「あれ?……私は??」

桜「怖がってる夢さんには無理でしょ?俺無理強いはさせないよ?」

夢「さ…さくらくんっ…!!」感動中

 

 


陸「……なら、別に姉貴が参加する必要ないんじゃ…」

菫「こういうのは怖がる人がいないと面白くない。」

龍「夢…ほどよく絆されてるな。」

 

 

桜「じゃあ俺からねー!!前回は父さんの話だったから……今回は母さんの話でも、」

龍「……ま・まぁ…まだ茉珱さんよりは……うん。」

 


菫「……どっちもどっちというか…なんというか…」


桜「じゃあいくよー!この前庭掃除してたときに刺客が襲ってきたときの話なんだけどー…」

 

 

 

 

 

桜「…………………で、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜「…………………して、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


桜「……………………たら、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜「……………ってことでした。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍「………」

桜「どうしたの?流風さん??」

龍「……いや…うん。そりゃあの茉珱さんの奥さんだし…多少そうかな…と思ってたけど…でも…まさかそこまでとは……」

夢「……すぷらった…だね。」

陸「……ある意味そんな人が存在してるのが怖い…」


桜「失礼だな。俺らの母さんだぞ!!」

陸「それを淡々と話してるお前も怖ぇーよ。」

菫「これくらいでか?」

龍「これくらい!?」

桜「これくらいだよー。流風さんたちはこういう話に慣れてないと思ったから、なるべく刺激が少ない話選んだのになぁ。」

龍「あれでか!?」

桜「そうだよ。」

 

龍「……恐ろしい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢「つ・次は菫くんだねっ!!前みたいな話でいいよ!!雫ちゃんの話でいいよ!!」

菫「夢さん……まだ設定すらあやふやな人の名前を出さないでください。」


夢「ご・ごめんっ。」

 

 


菫「うーん……そうだなぁ……じゃあこっちの歌の話でも。」

夢「………うた?」

菫「そう。『か~ごめかごめ かごの中の鳥は~』ってやつ」

龍「あぁ…『かごめかごめ』か。」

菫「そう。この歌知ってる?夢さん?」

夢「う・うん……し・知ってる…よ。小さいころ歌ったりしたし……」

菫「じゃあこの歌の本当の意味って知ってます?」

夢「本当の…意味…?」ごくりっ

菫「そう…この歌の全容は

 かごめかごめ 
 かごのなかのとりは
 いついつでやる
 夜明けの晩に
 つるとかめがすべった
 後ろの正面だあれ

ですよね?」

夢「う・うん。」

 

菫「これね…流産の歌なんですって」

夢「っ!?」

菫「まぁ…いろいろな説があるみたいなんですけどね。とりあえず一つの説として聞いてください。」

夢「………」

 

 

 

菫「昔…ね。出産を間近に控えた女性がいたんですよ。その女性は神社にお参りに行ったんです。「無事に生まれてきますように…」ってね。
その帰り道の階段で…………誰かに突き落とされてしまったそうです。
当然お腹の赤ちゃんは……死んでしまったそうです。
つまりこの歌は…

 かごのなかのとりは(お腹の中の赤ちゃんは)
 いついつ出会う(いつ生まれて出会える?)
 夜明けの晩に(夜明けの神社で)
 鶴と亀がすべった(お母さんと赤ちゃんが階段から落ちた)
 後ろの正面だぁれ??(私の背中をおしたのは誰??)

ねぇ………夢さん。

背中を押したのは………誰なんでしょうね?」

 

 

 

 

 

 

 


夢「………っ……っは……っ!!」←声にならない

 

 

 

 

 

 

桜「菫ちゃんはこういうの話させるとうまいよねー。」

龍「あの淡々としゃべられると怖いよな。」

陸「結構有名な話でもあるけどね。」

 

 

夢「ぅ・…うーうーうーうー……もっ……やだぁ……なんっ……菫っくんはっ……怖くないって……おもっ…って・…」ぐすぐす

 


菫「いやぁ…期待されたら裏切りたくなりまして。ごめんなさいね?」


夢「ふ……ぅーーー…」

菫「夢さん?背中…大丈夫ですか??」

夢「!?!?!?!?」

 

 

夢「りゅ・龍牙!!龍牙!!」

龍「ぅおあ!?な・なんだよ??」

夢「せ・背中!!背中になんにもいないよね!!」

龍「いや…別に……」

夢「背中に変なの憑いてないよねっ!?」

龍「まぁ……」

 

前の時も思ったけど……

夢のこの泣き顔って…異常にかわいいよな!!グッジョブ菫!!


これを利用しない手はない。ってか利用するべきだよな!!

 


龍「憑いてない…けど、怖いなら俺が背中から抱きしめといてやろうか?」

夢「……うん。お願い…離さないで……」涙目。

 


怪談最高!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 


陸「ざけんな。」

そう言ってべりっと俺から夢を引き離す。

龍「あ…てめっ!!何すんだよ!!」

陸「弱ってるときに手を出すなんて最低な男だなお前」

龍「なっ!?」

陸「姉貴。あんなヤツのとこ行く必要ないぜ?俺の近くだったら安心だろ?」

夢「……そう…だね。そうだよね……少なくても今は……」

陸「そうそう。ちゃんと来ても祓ってやるからさ。」

夢「……手…つないでい?」

陸「はい。」

夢「ありがとぉ…」

 

 

 

 


龍「な・何してんだよ!!陸!!変われ!!」

陸「誰が変わるか」

龍「もともと夢は俺のほうに来たんだぞ!!」

陸「今は俺んとこにいるだろ。てめぇじゃ役不足ってことだよ」

龍「お前が勝手に引っぺがしたんだろーが!!!!」

 

 

 

 

 


桜「ねー菫ちゃん。」

菫「なに?」

桜「俺も手つないであげよーか?」←シスコン熱を受けてブラコン熱が対抗して出てきたらしい

菫「いらない。」

桜「即答しないでよ。」

 

 

 


×××


菫「気を取り直して、次は流風さんですよ。」

龍「おれぇ?……うーん…これと言って怖い話って浮かばねぇんだよなぁ…」

桜「じゃあトイレの花子さんでいいじゃん。」

龍「お前……それ好きなのか…」

桜「別に好きってわけじゃないよ。だってこっちの定番って言ったらこれって准平さんも言ってたし」

龍「前から思ってたけど…お前らなんで准平と微妙に仲いいんだよ…」

桜「仲いい?そうかな??」

菫「別にそんなことないと思いますけど?ただ時々流風さんの面白い話とか聞かせてもらったりこっちの常識教えてもらったりしてるだけです。」

龍「大半が遊んでる発言だから…あんまり当てにするなよ……」

桜「そうなの?じゃあ流風さんのベットの下にはいかがわしいものないの?」

龍「な!?」

菫「こっちではそれが常識だって。」

龍「アイツ……適当なこと言いやがって…」

桜「ちなみにそれはもう定番だから隠す場所もいろいろ応用利かせてきてるとも言ってた。」

龍「ちょ・お前ら…もうホントにアイツと2人でしゃべんな!!」

桜「なに?流風さん嫉妬??ごめんねー。俺流風さんの気持ちには…答えられないよ……」

龍「んなんじゃねぇよ!!告ってもないのに振られた!?俺!?!?」

 

 


陸「……で。話さないのか?…お前の事情とかどうでもいいんだけど」

龍「……いちいち引っかかる言い方するやつだな!   

  でも別にねーんだよなぁ……あー兄貴からどんな悪党でも必ず自白する方法とかだったら聞いたことあるけど…」

桜「それは怖い話ってよりどっちかっていうと恐い話だよね。」

龍「放送コードに引っかかるから無理だ。」

桜「じゃあもういいんじゃない?今回はもうここまでで結構長いし。」

菫「裏事情を堂々と言うなよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


夢「………………ということは……」

 

 

 

陸「最後は俺かー。」

夢「ひぃ……」

龍「夢?」

桜「どうしたの?夢さん??」

 

夢「あの……あの…もう終わりにしない??ほ・ほら!もういい時間だしっ!!陸はもう寝る時間だよ!!」

龍「まだそんなに遅くねーんじゃね?」

夢「遅いの!!よい子はもう寝る時間なの!!」


陸「俺大丈夫だよ姉貴。ほら…こういうの久し振りだし……たっぷり楽しんでくれよ?」にやり

夢「……っ……」

 

 


桜「ねぇ…なんか夢さんおかしくない?」

菫「それに久し振りってことは…こういうのしたことあるのかな?」

龍「……あの怖がりの夢がか?こんな風に無理やり参加させられる以外想像できねーけどなぁ」


海「そりゃ無理やりだったからなぁ」


桜・菫・龍「!?」


海「よ!」

龍「よ!じゃねぇよ!!いきなり現れんな!!」

海「わりぃわりぃ、驚かせたか?」

桜「そうだよ海さん。気をつけてね!もうちょっとで殺っちゃうとこだったよ!」

菫「そうそう。変に気配消して近づかないでね。俺達咄嗟に刺しちゃうかもだから。」


海「???   おう!わりぃな!!」

龍「……お前意味わかってないだろ」

 

 

 


桜「で?なんで夢さんは陸のときあんなに怖がんの?」

海「あー……あれなぁ。まぁ…ウマトラってやつだよ。」

菫「……ウマトラ?」


龍「……トラウマだろ。」

海「あぁ!それそれ!!」

桜「聞いてたけど……海さんって…馬鹿なんだね…」かわいそうな子を見る目

海「んだよー。ちょっと間違っただけじゃん。逆にしたらあってんだから同じようなもんだって。」

龍「全然違う」

海「まぁ…細かいことは抜きにして!事情を説明するぞ!俺はそのための出演だからな!!」

龍「だからそういうこと堂々と言うな!!」


海「まぁ聞けって。俺らはさー、小さい頃からの幼馴染ってやつなんだけど。俺んとこと夢んとこ以外にあと2家族の幼馴染がいるわけよ」

菫「随分たくさんいるんですね。」

海「んー…そうかな。まぁ同じ剣道の道場に通ってて、そこで親同士が仲良くなったからなぁ。俺んとこと夢んとこの母親は姉妹だしな。」

桜「それがなにか関係あるんですか?」

海「焦んなって!んでな。夏に合宿とかでさ……するじゃん?怖い話とかさ。」

龍「……まぁ定番だしな。」

海「で、陸と志岐の話…マジ怖なんだよなぁ……あ、志岐ってのはその幼馴染のうちの1人なんだけどさ。毎年毎年毎年…よくそんなネタあるなってくらい怖い話するんだよな」


菫「なるほど。だからトラウマなんですね。」

海「そうそう。しかも夢って面白いくらい怖がるからあいつらも調子に乗って夢ばっか驚かすからさぁ…」

龍「そりゃ怖がりになるかもなぁ。」


桜・菫「「気の毒に……」」


龍(全く同じことしてたくせに……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~おまけ~

陸「え?なんてそんなに怖い話が得意かって??だって見たり聞いたりしたこと言ってるだけだし。

  だからー…そことか、あそことかにいる人。特に夏……お盆とかによくいる人たちにさ。」

 

夢「だからあんたの話聞くの嫌いなの!!」

 

 


秋原 陸。霊感もってます。

 

 

 

 

 

×××
なんだか最後は怖い話じゃなくなってましたね。
第一回があるってことは第二回もしなきゃね!!ってことで会談大会でした。
夢はブラコン、陸は見せないけど結構なシスコンです。
あれだね!桜くんとブラコンシスコン対決したらいいと思うよ!!(また適当なこと言ってる)

 



「で?何あげるの?」

いきなり学校帰り俺の前に現れた双子はそう言い放った。今度こいつらに主語と述語について教えてやろう……

 

 

 


「あれ?お前らまた来てんの?」

そう言って准平は俺の後ろから声をかけた。

「こんにちは。またって言い方酷いなぁ~」

「だってしょちゅう来てんじゃん。」

「いや~……流風さんで遊ぶのが楽しいからつい……ね。」

「あー…それはわかるわかる。龍で遊ぶのは楽しいからなぁ」

「ねー。」


今こいつら…俺って言いやがったな……せめて俺とにしろよ!!!

 

「で?流風さんは夢さんに何をあげるんですか?」

「なにが?」

「だって今日3月14日ですよ?」

「だからさっきからなにがだよ!?お前らといい准平といい!!」

 

「あー無駄無駄。俺もさっきおんなじことコイツに聞いたけど…こいつホワイトデー知らねーんだよ。『直訳すると白い日だろ?白いって雪のことか??今日は雪振ってねーぞ??』という返答をしたぐらいだ。」

「えーー!?本当に!?」

「そういやバレンタインのときもよくわかってなさそうな顔してたよね。」

「教えようとしたら夢さんに止められちゃったしね。」

「でも、あの日は珍しいものが見れたよね~」

「へたれてない流風さんとか、流風さんたちのラブシーンとか。」

「まぁ別に見たかったわけじゃないけどね。」


別に俺だって見せたかったわけじゃねーよ。あの後夢の機嫌を直すのにどれだけ時間がかかったか……

いいじゃねーか別に…あれくらい人に見られたって!!

と言ったらますます口を聞いてくれなくなったわけだが……


「で?そのホワイトデーってなんだよ?」

とりあえずその意味のわからない単語を理解することを最優先させよう。

「んーーー…まぁ平たく言うと前に秋原からチョコ貰っただろ?あれのお返しをする日だな。」

「お返しをする日?」

「まぁそんなもんだ。」

准平……説明するのがメンドイんだな……


「そうか……じゃあ俺も夢に何かお返ししなねーといけねーのか。」

「まぁそういうことだな。」

「准平は彼女に何か返したのか?」

「ん?まぁな。マシュマロとクッキーとキャンディを。」

「なんだ?その組み合わせ……」

「この3つがホワイトデーの定番なんだよ。で、確かどのお返しをするかで返事が決まってたらしいんだけど……誰に聞いてもバラバラだから全部買った。」

「なんだそれ。」

「全部買ってりゃどれかは当たってんだろ。」

「いい加減な……」

「まだ何も買ってねーお前に言われたくねーよ。」

「そうだよなぁ……うーん何にするかな……桜、菫、お前らは何か返したのか?」

「返したよ~。俺たちはねお花。」

「花?」

「そうそう。毎年恒例なんだよね~」

花…か。

こいつらにしたらまたマトモなもんが出てきたな。


「残るものって捨てれないし。それならその時綺麗な花を贈るの。」

「ふーん。」

「流風さんも花にしたら?」

「はなぁ?」

「そうそう。バラとか。」

「はぁ?」

「バラの花束100本とかさぁ~似合うと思うよ!きっと!!」

「あー……口にバラ加えてもいいと思うよ!!」

「それ……全然褒めてねーよな……?」

「褒めてる褒めてる。そんな馬鹿っぽいの似合うなんて一種の才能だよ!!」

「褒めてねーよ!!」


俺はどうせなら…残るもんのほうがいいんだよなぁ……

ただでさえ海原とかとの思い出の品が俺より多いんだから……こういうときに残せるもん残しとかないと……

 

「指輪…とかじゃダメなのか?」

「え?」

「いや、女って好きだろ?そういうの?」

「まぁ…そうかもしれないけど……」

ホワイトデーの意味すらしらなかったくせに…普通いきなり指輪贈ろうとするか?

相変わらず変なとこで常識ないんだよな…龍は。

 

「指輪とかは……もっと違う記念日にしたらいいんじゃないか?」

「なんで?」

「なんとなく。」

「じゃあ何渡せばいいんだよ!!他に思いつかねえ!!」

「えーー…うーーん。……もうその辺の店で適当なの買えよ。。あっ!これでいいじゃん。」

そう言って近くの菓子屋に出ていたものをつかむ。

「なにこれ…?『まどもあぜるきゃんでい』?」

「こういう無難なのにしとけって。」


「えーそれじゃあおもしろくないよ!!やっぱバラがいいって!!」

「夜景の見える丘の上で渡してきなって!!」

「なんのドラマだよそれ!!」

 


×××
あー…いろいろ詰め込もうとして出来なかった結果な作品です。
一応ホワイトデーの話なはずなんですけどね。
龍は何返したんでしょうね。とりあえずみんなの意見足して『まどもあぜるきゃんでい』にバラつけて送ったらいいんじゃね?(ぉい)
ちなみに『まどもあぜるきゃんでい』は本当にあるんですよ!旅行先で見つけました。




新年会だー!!!


とか言っていつものように双子が来た。

そこまではいい・・・もう俺の大分諦めたとこがある・・・


でも・・・

でも・・・・・・・


何でまた酒を持ってくるんだよ!!!!!


当然の如く俺以外の三人は見事につぶれてしまったわけで・・・・・・

どうして弱いやつほど飲みたがるんだろう・・・

そして俺は前回と同じように3人に抱きつかれてるんだが・・・・・・

前には夢・・・後ろには桜・・・横には菫・・・・・・


どうすればいいんだ・・・

俺は何とか知恵を絞ったが俺の考えが浮かぶ前に体が絞られちまう・・・

出来れば使いたくなかった・・・使いたくなかったけど・・・この状況をどうにか出来る人って言ったらあの人たちしか思い浮かばない・・・

俺は3人の重さをずるずると引きずって受話器に手を伸ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ピンポーン・・・

 


「邪魔する。」

「お邪魔しまーす。」


そう言って俺に張り付いてる双子の両親はドアから顔を出した。


「こ・こんばんは。すいません・・・いきなり呼び出したりして。」

「いえいえー。あっそうだ・・・あけましておめでとうございます。」

「あ・・・おめでとうございます。」

「あらら、これは完全に出来上がってますねー。菫まで一緒になって・・・」

少し申し訳なさそうな顔をして緋粋さんは言う。

とりあえず・・・そんな呑気に見てないでこの二人を剥がしてほしいんだけど・・・


「・・・・・・よく見ておけ。お前も酔ったらこうなるんだぞ?」

「ぇえ!?・・・・・・ここまでですか?」

「・・・」頷き。

「・・・これからはお酒を控えることにします。」

「そうしてくれ。」

 

・・・悠長に会話してないで剥がしてくれってばー!!


「あの・・・俺動けないんでお宅のお子さん達どうにかしてほしいんですけど・・・」

堪らなくなって言葉を発する。

「あぁ、すいません。」

「・・・・・・」

「茉珱さん。殴って気絶させて持って帰ろうなんて考えないでくださいね。」

「・・・・・・。」

考えていたのか・・・


「さくらちゃーん。帰りますよー?離れてください。」

桜の頬をぺしぺしと叩いて緋粋さんはそう呼びかける。


「んー・・・?あーーかぁさんだぁ~!!」

そう言って桜は俺から手を離して緋粋さんに抱きつく。

ふぅ・・・これでやっと1人からは解放された・・・


桜は嬉しそうにベタベタと緋粋さんにくっついていた。

なんか・・・分かってたけどマザコンだよなぁー・・・アイツって・・・

 


「かぁーさーん!!」

「は・はいはい。わかりましたから帰りましょうね。菫ちゃんも!」

「はーい。」

そう言って菫はさっさと俺から手を放した・・・

さっきまで何を言っても離れなかったくせに・・・こいつ実はそんなに酔ってなかったな・・・


「困ってる流風さんが面白くて・・・つい。」

いけしゃあしゃあと菫は俺に向かって微笑みそう言った。・・・こいつ何で俺の考えてることわかったんだ・・・?


「いや・・・流風さんてわかりやすいから。」

ま・またっ!?

 

 

そんなこんなで、すっかり帰宅モードに入ってる浅葱家の人たちに意識を向けていた時、耳元に手を添えられてビクっと反応した。

「っ・・・ゆ・ゆめ?」

夢は俺の首に回していた手をほどいて俺の耳をさわさわと触っている・・・

ちょ・・・今茉珱さんたちがいるからっ!!あの人らが帰ってからそういうことをしてくれ!!

この場に茉珱さんや桜たちがいるからかろうじて持っていた理性が切れそうになる・・・

 

「あの・・・夢・・・さん?」

「りゅー・・・が・・・」

ぼーっと焦点の定まっていない目が俺に向けられる・・・

うっ・・・何かエロい・・・ってかやばい・・・

「・・・・・・夢っ」

もうこのまま押し倒そうか・・・幸い一番邪魔しそうな桜は潰れてるし・・・茉珱さんたちは大人だから・・・そういうことしても見て見ぬ振りして帰ってくれるよな・・・!!

 

 

そっと夢の頬に手を添え・・・

「このばかもーん!!」

ようと思った瞬間、夢からアッパーが繰り出された・・・・・・

 

「~~~っ・・・!!」

悶絶・・・

 

ちくしょう・・・普通に油断してた・・・ってか何でこのタイミングでアッパー!?


「ってぇ・・・・な・なにするっ」

講義の声を上げようとすると夢がまたペタっと耳に触って話しだした。

「なんでー、ここに穴が空いてるの!!親に貰った体を傷つけるとは何事だぁー!もっと自分を大切にしなさい!!」

・・・・・・。


そうやら俺がピアスを開けていたのが気に入らなかったらしい・・・紛らわしいマネしやがって・・・・・・(涙)

 

 

「もーこんな不良に育てた覚えはないですよ!」

育てられた記憶もねーよ!!


「・・・・・・」


ふと視線を感じて振り向くと茉珱さんが憐れなものを見る目で俺のことを見ていた。

 

・・・・・・何かもう・・・泣きたい。

 

 

「あーー!!」

そんな俺の気持ちをお構いなしに夢は大きな声を上げてあろうことか茉珱さんに近づいていった。


「茉珱兄ぃも耳に穴空いてる!!それもたくさんー!」

そして茉珱さんの耳に俺と同じようにぺたっと手を当てる・・・・・・


何か緋粋さん・・・ちょっと泣きそうなんですけど・・・怖いんだけど・・・


「あのねー茉珱兄ぃ・・・人間って元々穴だらけじゃん?そこに穴を開ける意味がわからんよ!(by銀魂)」

「・・・・・・夢。」

「んー?」

「酔い過ぎだ。」

そう言って茉珱さんは夢にぺーいとデコピンをした。

 

「っ・・・」

声にならない声を上げて夢はヨロヨロとよろけ悶絶している。


「ゆ・ゆめっ!」

 

「躾はちゃんとしておけ。」

茉珱さんはしれっとそう言う。

いやいやいやいや・・・お宅のとこも相当だと思うんですけどね!!

棚上げって言葉を強く意識した瞬間だった。

 

 

「いっつー、もう痛いよ!茉珱兄ぃ!!全くー。」

「夢!?・・・・・・だ・大丈夫・・・なのか?」

「んー?だいじょぶだいじょぶ。咄嗟に後ろに下がったしー。」

よく瞬時にそんな判断を・・・・・酔ってると野性的になるか・・・?

「それよりー・・・なんで茉珱兄ぃは穴を開けてるんですかー?理由あるの??」

あぁ・・・もういいじゃねーか!!もうその話題は終わりでいいじゃねーか!!

酔っ払った夢は空気まで読めなくなっているらしい


「それを聞くまで今日は帰しませーん!!」

そう言って服の裾をぎゅーっと引っ張る。

い・今さり気に男が言われたいランキング上位の言葉を言ったよな!?

何で茉珱さんなんだー!!

 

「・・・・・・っ」


そしてやっぱり緋粋さんが涙ぐんでるように感じるんですが・・・・・・

ごめんなさいっ!!俺全然悪くないけどすいません!!

でも夢のそういう感情全くないと思うんで!!頼むから泣かないでください!!

 

「夢・・・・・・これはな・・・本当の姿を隠すための制御装置なんだ・・・」

「え?」

「は?」

思わず俺まで変な声が出る。


「このピアスはこの姿を保つためにつけてるんだ・・・これを外したら俺は真の姿に戻って・・・・・ここにいられなくなる・・・だからこのピアス必要なことなんだ・・・わかるな?」


・・・・・・正直全くわかりません・・・

この人は・・・

無表情で平気にウソをつくからたちが悪い・・・

まぁ多分ちゃんとした理由があるんだろうけど・・・話したくないのか、説明するのがめんどくさいのか・・・・・・まぁ後者の確立が高いが・・・


ってかこんなウソ引っかかるやつなんか・・・


「そっかー・・・そうなんだ。茉珱兄ぃがいなくなるのはさみしいもんねぇ・・・。それじゃあしょうがないね。」

ここにいたよ。

 

酒の力って恐ろしい。

 

 

 

 

 

 

×××
これは結構前に書いてたんですけどねー・・・上げるのを忘れてました。
ついでだからお正月verにしてしまいました(あは)まぁ最初を付け足しただけなんですが・・・

 



頭痛い・・・

原因はもちろんアレ・・・・・・。

 

「あはははははははははは!!」

「アハハハハハハハハハハ!!」

確かまたあの双子がオレと夢に会いに来て、そこで何故か宴会が始まったとこまではいいんだ・・・・・・いやよくないけど・・・

夢は酒弱いし・・・それを理由に適当なこと言ってお開きにしようと思ってたのに・・・・・・

「あっははははは!!」

なんで桜も酒弱いんだよ!!!お前言いだしっぺだろ!!

 

 

 

 

 

 

 

「夢さんもお酒弱かったんですね。」

少し疲れた顔で菫が俺に話しかける。

「・・・・・・あぁ滅茶弱。1口だけでも酔うのに・・・・・・桜に進められてコップ一杯は飲んでるからな・・・許容量オーバーだよ。」

「桜も缶ビール2缶くらいで酔うんですよね。うちには珍しく・・・」

「皆強いの?」

「そりゃもう。父さんなんか底なし・・・」

あぁ・・・なんとなくそんな感じ。

「・・・ん?みんなって緋粋さんも強いの?」

何となくの想像だけど緋粋さんが酒に強いってイメージはあんまり湧かない。

どっちかっていうと弱そうなのに・・・

「え?そうですよ。母さんはうちで父さんの次に強いから・・・まぁ50本くらいで酔うと思うけど・・・」

「ごっごじゅう!?」

「はい。」

何だそりゃ化け物かよ・・・・・・

50本も飲んだらアル中になりそうだ・・・やっぱ体の作りが違うのか・・・?

 

「こらー!何2人でこそこそ話してんのー!!菫チャンは俺のだぞー!」

別にこそこそ話してたつもりはないんだけど・・・

いきなり桜が菫の頭の上にぽすっと乗ってそんなことを言ってくる。

「そうだそうだー龍牙は私のだぞー!」

桜のマネをしてるのか夢までそんな発言をしてくる・・・・・・くぅっ・・・素面の時にこれが聞けたらっ!!

 

「じゃぁ菫チャン!今度は俺と愛を語り合おうか!さぁいざ我らのワンダーランドへー!!」

「・・・・・・1人で行け。」

「冷たいっ・・・冷たいよ菫チャン!!おにぃちゃん泣いちゃうよ!!」


・・・とまぁ夫婦漫才(?)が始まったのをぽーっと見ていたのだが夢がじーっと俺の顔を凝視しているのに気付く。


「・・・なに?どうかしたか?」

なるべく冷静な声で対応する。

「うん・・・あのねぇーぎゅーってして?」

少し舌っ足らずな声とそのセリフにドキっとする・・・

いやいやいや・・・しっかりしろ自分!!頑張るんだ自分!!

前のでわかったんだけど夢は酔ってるときの記憶が全然ないらしい。そんな状態の夢に手を出しても虚しいっつーか・・・それもアリなのかとか思うけど・・・でもなぁ・・・

 

「ぎゅ・ぎゅーって・・・・・・ハグ?」

しかしやっぱり掴めるチャンスはつかんでおくべきだよな・・・うん。

「はぐ?・・・・・・ちーがーうーっ!ぎゅーってするの!!こうやって!!」

そう言って俺の首の辺りに夢が抱きついてくる・・・

 

 

 

 

うわっ・・・胸が・・・当たってるんすけど・・・

解ってる・・・分かってるんだ・・・夢は酔ってる・・・酔ってるだけなんだけど・・・・・・

好きな奴にこんなことされたらムラムラするんじゃい!!!


もうこのまま押し倒してやろうか・・・と考えてたときにドンっと新たな衝撃が背中に走る。

 

「あはははーじゃあ俺もぎゅー!!」

もう菫との話は終わったのか桜が俺の背中を思いっきり締め付ける

「いっ・・・痛い痛い痛い!!ちょっ・・・ギブっ、ギブだって!!痛い!!!」

うっすらと眼尻に涙が溜まる。

何が悲しくて男に抱きつかれなきゃならねーんだ!!

「ちょっ・・・桜!放せってば!!・・・・・・菫!!こいつなんとかしろよ!!」

唯一の救いであるはずの菫に助けを求めると・・・・・・


「・・・皆仲良しだねー。じゃあ俺もー」

菫の足元には数本の空き缶が転がっていた・・・・・・

「っ・・・お・・・まえ!?酔ってんなー!!」

「何言ってるの流風さん。俺は酔ってないよ?全然素面素面。はい、ぎゅー。」

酔ってるやつはそう言うんだよ!!

 

 

 

 

・・・どうやってこの収集つけたらいいんだ・・・(涙)

 

 

 

 

×××
薔姐のとこに素敵なお絵かきがしてあったので続きっぽく(笑)
拍手SSでわかるように夢はお酒に激弱です。桜くんも弱いらしいね!
酔った夢は幾分か素直になりますよー。
ちなみに夢は酔ってる時の記憶は飛びますが二日酔いにならないタイプです。
だから次の日に何を言われても自分が酔ってたことすら分かりません。
龍牙は結構お酒強いです。お兄ちゃんに鍛えられました(笑)




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